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リアルタイムなものか否か ―あるオンライン研究会の試み #2

通常 (私の知っている範囲では) 内容の濃い議論には、 非リアルタイムなサービス (とりわけメーリングリスト) が使われてきたように思う。 じっくり読んで、考えてから、メッセージを投稿するという非リアルタイムなスタイルは、 アカデミックな議論には最も適しているのかもしれない。 まぁ現実世界でも気の長い話ながら、 各自が書く論文を介しての議論というものがある。 メーリングリストなら MUA の基本的な機能である未読・既読管理やスレッド表示なども利用できる。 いわゆるウェブ掲示板に類するものなら、 参加者に要求される技術的な要件もあまりないだろう。

非リアルタイムなサービスと集団発志向 (グループドリヴン)

ただ、発表者がえんえんと喋るというスタイルを、 こういう非リアルタイムなサービスに当てはめるのは難しそうだ。 この場合、まず最初に発表者あるいは問題提起者が、 発端となるメッセージを送ることから始まるはずだろうが、 えんえんと長いメッセージをまず投げられても、 一同に会するほど強制力のない研究会の参加者が それをちゃんと読むかは非常に疑問である。 ならば、最初のメッセージは短めに、すなわち発表を細切れにするとか、 トピック志向 (より限定的なテーマ志向) のような新たなスタイルで議論を始めるとかになるだろうが、 これは前提条件から外れることになる。 なんとか発表者の「俺の話を聴け」という立場をもう少し考慮したい。 蛇足ながら、この点では blog を軸に行なうというは新しく面白いかもしれないが、 これも前提条件から外れるので今回は考察の対象外とする。 トピック志向 (やテーマ志向) とか、 個人発志向ではなく、想定される集団発志向が今回の前提なのである。

メーリングリストの経験

さらに、実はというほどでもないがいささか重要なことに、 想定される参加者を含んだメーリングリストで、すでに失敗した経験がある。 メーリングリストに流れたメールに目を通すくらいはするが、 あとで返信しようと思って結局しないということが私自身よくあったのである。 議論の活発なメーリングリストは、テーマ志向のものが多い。 テーマがあって参加者がいる。しかし、想定される参加者を前提として、 テーマを決めるような研究会で、なおかつ強制力が元々あまりない場合、 メーリングリスト上での議論は散発的なものに終わりがちであった。 テーマ志向のない参加者志向のみの SNS が下火になるのと同じケースであろう。

リアルタイムなサービスの選択

一方、リアルタイムなサービスは、 参加するところまではある程度の力を要するが、そこまでたどり着けば 参加した以上議論に加わろう というインセンティブが働きそうだ。 ただ、そのためにはバラバラと勝手に集まって勝手に終わるのではなく、 時間を決めて参加者が集う必要はある。 しかし、時間の都合はつけなければならないとはいえ、 現実には会場が取れないような時間も使えるだろう。 参加者の所在は異なるが、リアルタイムという点では 現実の研究会と変わらないことも、その再現という点では望ましい。 以上のようなことから、 今回の取り組みでは、リアルタイムなサービスを利用することにする。 次の検討事項は、各種あるリアルタイムなサービスのいずれを利用するかになる。

2006/01/20 (Fri) 01:41 | タグ: misc


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