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いまさら Palm

CLIE を中古で買った

ずいぶん悩んだが SONY 製 Palm の CLIE T600C を 8,980 円で中古で購入した。 今まで使ってきた Palm (Handspring 製の Visor) が不調で PC とのデータの同期 が出来なくなり、半年経ったからだ。 PC とデータの同期ができないという Palm にしては最大級の不具合は、 Palm が壊れたら PC に転送されていないデータの消滅をもたらしかねない。 その心配からはようやく解放された。

私は 2000 年秋から Palm を使ってきた。もう丸 5 年になる。 最初は Handspring 製の Visor Delex を、途中 Palm 製の m500 を使ったが、 m500 の液晶を壊してからは再び Visor を使ってきた。 いわゆる PDA に分類される Palm だが、 携帯電話を持っていなかった :-) ころは、電話帳として役立った。 いろいろ問題はあるけど、予定管理もこれで行なってきた。 コンピュータ上のデータを手軽に持ち運ぶには、 PDA はまずまずの選択肢だった。

いくつかの選択肢

しかし、そこそこの機能を持つ携帯電話が登場すると、 Palm はかなり見劣りするようになった。 PC と連携できる携帯電話などは実質 PDA だ。 こうなると、通信機能がスマートに装備されていない 従来型 Palm は、 かつてのスタンドアローン PC に毛の生えたものに感じられてしまう。 もちろん米国なら Palm ベースのスマートフォンがある。 しかし、期待は捨てきれないが、日本ではまず販売されないだろう。

一方、Windows Mobile ベースならようやく W-ZERO3 が出た。 PDA 使いにはかなり魅力的だし、実際相当売れているようだが、 Palm を使ってきた私にはデジタルデータ以外の資産は使い回しがきかない。 5 年も使えばノウハウやソフトウェアなどいろいろ蓄積がある。 以前なら新しいオモチャと思って遊べたが、今はそういう熱もない。 これはその他の高機能携帯ならもっと当てはまる。 携帯電話の端末を買い換える度に使い方を再度覚えないといけないのは、 携帯電話に電話機以上の機能を求めるなら、学習コストがかかりすぎる。 とりわけ Windows ではなく GNU/Linux を常用する私の場合、 PC との連携を考えるとこのコストは大変なものになる。

とはいえ、さすがに紙の手帳に戻ることはできない。 PDA はどう便利なのかとたまに尋ねられるが、 紙の手帳と比べた最大の利点はデジタルデータゆえに検索ができることだと思う。 ……とかいうことで、通信機能は諦め、結局もう一度 Palm オーガナイザーを入手することにした。 これで数万円とか言うのだとなんだか馬鹿馬鹿しいが、 まぁ 1 万円しないのだし。

Palm の枯れ具合い

確かに Palm は日本では商業的には死んだプラットフォームだ。 久しぶりに Palm 関連の情報をウェブで探して、改めて思い知らされた。 いくつものウェブサイトや、ソフトウェアの更新が停滞していた。 SONY のデベロッパーズサイトは閉鎖され、SDK や資料が入手できなくなっていた。 よりクローズドなプラットフォームやソフトウェア文化は、こうなると 悪い意味で枯れやすい。 こういうことには何度も立ち会ってきた。 いつかは乗り換えを考えなければならない。

しかし、最新技術をあきらめさえすれば、 ウェブのおかげでそれなりにソフトウェアも情報も今ならまだ揃っている。 人柱になることもない。ある意味残念なことかもしれないが、 従来型の電子手帳としては Palm は 今でも最もバランスのとれたものだと思う。 もう 5 年も使ってきた私なら、 あと 1、2 年はこれでしのぐのも悪くないという程度かもしれないが……。

秋葉原で CLIE を買って帰る電車の中で CLIE のマニュアルを読んでいたら、 向かいの席で W-ZERO3 を使っている人がいた。私が入手した T600C は 2001年暮れのモデルだ。 これで喜ぶ自分が少し悲しい。

追記: 実際に CLIE を使ってみると、今さらながらハイレゾ 320x320 表示はかなり魅力的だ。 紙の手帳と比べた PDA の大きな欠点の一つにデータの一覧性の低さがあるが、 ハイレゾ の Palm ならそこそこの一覧性がある。 KsDatebook の月間表示と 休日定義 の色指定の組合わせなど、 カラー表示もうまく使えれば有効だ。

また T600C はサイズの小ささ、軽さもよい。 ポケットに入れて携行したい私の場合、PDA は薄くて軽い方が嬉しい。 この点 m500 (重さ 113g、厚さ 11.3mm) はかなり良かったが、 T600C (重さ 138g、厚さ 12.5mm) もまずまずのところだ。

一方、ある程度予想していたが、バッテリがもたないことは残念。 数年前のモデルの中古なのでバッテリ交換は覚悟していたが、 私の入手した CLIE はバックライトをつけた状態では 2、3 日しかバッテリがもたない。 ただ、T600C の場合、 新品でも 1 日 30 分程度の通常使用で 12 日間しか利用できないそうだ。 なおかつ、通常使用というのはバックライトを切った状態での使用らしい。うむ。 まぁいずれバッテリは交換しよう。

2006/01/14 (Sat) 22:44 | タグ: computer


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